整体とトークセン5
2020/04/20
トークセンを導入して
お客様に受け入れてもらえるのだろうか
と心配しました。
ある日、店に行くとコンコン音がなって木槌で体を打たれて、
どう思われるだろう。
施術はパワーアップするし、すごいんだけど
コンコンうるさいし。
スタッフはすぐに気にいって、「なんか体が熱くなる」「疲れない」
と好評。驚いたのが施術者がトークセンで施術をすると、自分が熱くなるのです。
冬なのにパタパタ手で体を仰ぎながらトークセンを練習していました。
私もトークセンの影響か、初日の夜急に発熱し朝にはケロッと平熱に。
なんか、すごい!
お客様も驚くほど、すんなり受け入れてくださり、
コンコンが癒やされる音だと言って頂いています。
「深いね」「コンコンのあとで指で押すのもすごく深く入っている」
常連の方々は早速違いに気がついてくださいました。
前から施術をすると体が暖かくなる方が多いのですが、
手のひらまで真っ赤になりその夜も熱くて眠れないほど体が元気になった、と言われる方も出てきました。
天指、一皮向けたな。そう思った瞬間です。
スタッフの勤務終了時刻でもセラピストが元気そうな顔をしているのも今までにはないことです。
いつも私も含め、帰宅時間には老けているのですが、元気なのです。
ああ、良かったな、と思います。
この業界に入って最初の10年、開業するまでは、疲労には本当に悩まされてきました。
人に触る仕事の因果です。人の疲労を引き受けるのです。
沢山の同業者が心身を病んで離職するのを見ました。病まなくても疲労は人の性格を荒らします。
この業界の人間関係のギスギスさは外からは見えないけど、いびつな歪みを、多くの店が持っています。
それが店の人間関係の問題や不満、離職を引き起こし、店を不安定にさせます。経営という観点からもスタッフの精神衛生、疲労問題は大きいと私は思います。
それを考えている店はそんなに多いとは思いませんが、私には非常に大事な要素です。
20年この業界にいて、20代後半には有名店のトップとなり、走り続けてきた私は過労とストレスで常に限界でした。誰よりもトップであるために無理しかしてきませんでした。あのときの私に、この店を捧げたい。天指のような職場を求めていたのは私自身なのです。
天指のスタッフは自主性があります。本人の資質も大きいと思いますが、サロンの環境作りも一端を担っているのかなと思います。
この話は、ここまで!